母乳育児を成功させるうえで
乳首の形は外せない。
お産が終わって
最初のおっぱいをするとき
乳首の形を見て
あ、これは大変そうだぞ
と、
思うことしばしば、
まず、吸うところがなかったり
陥没していたり、
やたら大きかったりすると
ちょっと入院中は
吸えるの無理だろうな
と思う
しかし、
この予感が時々外れる。
まず、
肩の力の抜けている
お母さん
これは本当に重要
いかに肩の力を抜かすかが
私たち助産師の仕事である。
最初のおっぱいの時
まずは授乳の前に
自分のコンディションを
整えることの重要性をお伝えする。
ご飯を食べてなかったり、
トイレを我慢していたり、
全然ねむれてなかったり、、
こういう時は
オキシトシンやセロトニンの
分泌が効果的にされない。
だからまず、母児ともに
幸福感を感じられる環境を
用意すべきだと思っている。
まだ母の用意が
できていないなら
できるまで泣いている
赤ちゃんを抱っこしながら
用意できるのを待ってあげると
落ち着いて授乳できる
ママの体勢もクッション等で
楽な姿勢を作ることが大切。
赤ちゃんも
ママに密着することで
全身で母のぬくもりを
感じられる
不思議なことに
そうやってお互いを
リラックスさせるだけで
母親の乳首は
ぴんと立ってきて
乳輪部もやわらかく
吸いやすくなる
赤ちゃんその頬の感触に
母の乳房のぬくもりと
お乳のにおいを感じると
本能的に乳首を探して
くわえようと口を開く。
静かな穏やかな
生物の営みって感じ。
決して泣きさけんだり
手で押しのけたりしないのだ。
その結果うまく吸えなくっても
最初の段階はいいのである
授乳という行為で
母児が幸せになることが
もっとも大切なのだ。
今回の陥没乳頭のママは
最初の授乳の時
うまく乳首を
くわえさせることができなかった。
でも赤ちゃんも
ママも幸せそうに
おっぱいにぴったりと
赤ちゃんの頬を押し付けて
穏やかな時間が流れた。
この瞬間
赤ちゃんはおっぱいが
大好きになったと思う。
だからうまく
吸えなくても授乳は
2人にとって
楽しい時間となったのだ
もちろん
すぐに吸えなくてもよいので
乳頭に刺激を与え
搾乳のやり方等
一緒に練習はしたが、、
二日目に
左から上手に吸い始める。
本当に自然の流れで。
授乳をつらいと感じている皆さん
まずは楽しむことか
始めてみてはどうでしょう。
自分のおっぱいに
直に赤ちゃんの顔が触れるだけで
皆さんのおっぱいや
体に心地よい感覚が
走るはずなのです。
五感を研ぎ澄ませ
その心地よさを感じてみましょう。
そうすると
赤ちゃんはおっぱいを
拒否したり
払いのけようと
したりしないはず。
もし払いのけようと
起こってくるなら
その時は赤ちゃんの
おっぱいのタイミング
ではないのです。
まあるくおなかの中を
思い出すような姿勢に
抱っこして
羊水の中に
浮かんでいる時のように
ゆらゆらやさしく
揺らしながら
少し高めの声で
声をかけて
落ち着かせてあげましょう
ポイントは
母の体との密着ですね。
母乳育児の基本は
母児の幸福感
です。